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たとえ、どんな結末が待っているとしても 

「ねぇ、悟」

裕子がぼくの肩越しに声をかけた。

「うん?」

「人はどうして口じゃなくて鼻で息をするんだと思う?」

ぼくはしばらく考えてみた。

「わからない」

ぼくは言った。

「さっぱりわからないよ」

裕子は嬉しそうにくすくす笑うと、それはね、と言ってからもったいつけるように小さな間を置いた。何だか、幼い子供が手の中に隠したきれいな貝殻をそっと見せるときのような、そんな仕草を思わせた。

「それはね、キスをするときに息が苦しくならないようになの」

ひとには鼻があるおかげで、どんなに長くだってキスを続けられるんだよ。そう言って、裕子はぼくの首に冷たい唇を押し付けた。

じゃあ、馬の鼻は? 蛙の鼻は? という疑問が凍えた頭に浮かんだが、それは凍えた思考がもたらした凍えた問いかけだった。思えば、そんな鼻の機能を必要とするような長いキスは、もうずいぶんと長い間していなかった。

「鼻があって良かったね」

裕子が言った。

「おかげですいぶんたくさんのキスをしてきたよね」

そうだね。

ぼくはペダルを踏みながら何度も頷いた。






[Separation-きみが還る場所/市川拓司]より











あたしの欲求の対象物は思った以上にその欲求を満足させてくれました。

まだ、途中なんだけど。

グッときた一説を抜粋してみました。



おすすめを読んでみたい、という勇気のある方は、どうぞ。

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土曜日の午後 

確かにあのとき予感はしていたのかもしれない。

30分後のあたしが、電車の中でつまらなそうに携帯をいじる大学生になっている、予感。



***



30分前、
あたしはある本屋さんにいた。

活字を欲する脳の欲求に素直に従って。


しかし、入ってはみたものの次々と手に取るものに魅力を感じることができず、
レジに持っていくほどの好奇心と期待感を呼び起こす本には出会えなかった。




こういう時って、
諦めて出口の自動ドアを抜ける瞬間がたまらなく憂鬱。

読みたい本が見つかった時のわくわく感や嬉しさを思い浮かべてしまったことに、
ひたすら後悔しなければならないから。


あぁ、入らなければよかった、と。


本屋さんって、好きだけど、嫌い。





そしてあたしは今、
車内アナウンスをぼーっと聞く、つまらなそうな大学生。

予感は的中していたことになる。


更に運の悪いことに、
アナウンスはあたしが乗り換える予定の電車が架線トラブルで運転見合わせだと告げた。

お急ぎのところご迷惑をおかけして大変申し訳ございません、と。




今日は、ついてない日だ。




手に入らないほど欲しくなるという法則に抗うことなく、
高まるばかりの活字への欲求。





***



あたしは基本的に本の貸し借りはしない。

場合によっては貸すこともあるけれど、
借りることは滅多にない。


理由は簡単で、人に借りて満足した試しがないから。
切ないことに。



だから、おすすめの本があったら貸して、というセリフを言える人ってすごいな、と思う。

だって借りた本が、ページをめくるのが億劫で義務作業みたいになっちゃう本だったら、返すとき何て言えばいい?


つまらなかったなんて言えないし、
でも興味深かったなんていかにも嘘っぽいこともいいたくない。


あたしは、変なところで建前が苦手だ。



理由はもうひとつある。

おすすめだよ、といって貸してくれた本に、
魅力を感じることができなかったら、
貸してくれた子に対してどうしようもなく申し訳ない気持ちになる。

なぜだか自己嫌悪すら感じてしまう。

誰かが、素敵、と思ってることに対して共感できないって、悲しい。


でもそれって水の流れが原型をとどめられないのと同じくらい当たり前のことで。



あたしは自然の摂理に抗おうとしてるのかも。

保健室 

こんにちは、澪です。
今、4週間の実習で中学校にきています。




暑い。

寒いのも苦手だけど暑いのはもっと苦手。



ましてや、スーツなんだもの。

もう少し過ごしやすい気温がいいなぁ。


春はもう過ぎてしまったの?







給食を食べて、
内科検診も無事終わった後の昼下がり。


外は光化学スモッグ注意報が発令されたことで明確に証明された、
正真正銘の晴れた青いソラ。



ふいに、机の上のプリントが一枚宙に舞う。


開け離した窓を通り抜けてきた風が、
あまりに心地よくて、プリントが表や裏になりながら床に落ちてゆくまで、ぼーっと眺めてしまっていた。




時間が、ゆっくり流れている感じがする。






回転椅子をくるりと回して窓を閉めようとすると、
校庭で長縄の練習をしている生徒が目に入って。




せーのっ
いーち、にーぃ、さーん、しーぃ、ご…



あ、ひっかかった。

回す人がうまくないとすぐひっかかっちゃうんだよね、と思いながらしばらく眺めて。






入力の続きをしようとパソコンに向かい直すと、
スクリーンセーバーの画面に切り替わっていた。






あぁ、なんて幸せな時間なんだろう。


思わず呟いてしまいそうになりつつも、プリントを拾って、入力作業に戻った。









今日はバスケ部の朝練、放課後の部活にお邪魔しました。



朝は8分間ランニング+シューティング

本気出して走りました。



今日一日足がふわふわしてたのは、絶対そのせいだ。

すれ違い 

相手の立場に立って考えること、

相手の気持ちに共感しようと歩み寄ること、

相手の気持ちを少しでも理解しようと努めること、

なぜ、
学校のこどもたちや友達に対して出来ることが、

彼に対してはできないのか。

どうして理解してくれないの?
どうして優しくしてくれないの?
どうして?

そんな自分勝手な想いばかりが先行してしまう。

こどもですね。笑

どんなときも冷静な彼。

喧嘩の時はどうみてもこどもなあたし。

その温度差に、余計にむきになってしまう。

酸性とアルカリ性は正反対。
だけど同じモル濃度で中和する。

でも、
違う細胞でできた人間同士の感情は、
正反対の同じレベルでぶつかりあった場合、
中和するどころか、ぶつかりあって弾けてしまう。

言葉ひとつで、
嬉しくなったり、悲しくなったり、苛立ったり。

まだまだ
手探りなあたしたち。

探りすぎなのかな。

どちらにせよ、
また喧嘩をしてしまいました。

こんな結果を望んで会ったわけではないのにね。

お互いを思いやる気持ちがすれ違ってしまった所以の喧嘩は
後味が悪いもので。

相手を思いやったつもり…
そのつもりの気持ちが相手に伝わらなかったら、苛立つのが人間らしい感情なのかもしれないけれど。

休日日和sun tea 


画数の少ない漢字って、なんだか好き。


あ、でも厳密に言ったらイメージがよくて画数が少ない漢字がすき。



日和とかね。







今日は夏日でしたね~


今年に入って初めて、半袖で過ごしました。



でも出かける予定もなく、
かと言って紫外線に積極的に当たるのも気が引けるので、



窓全開でレースのカーテン閉めて家の中でのんびりしていました。


カーテンが揺れると、嬉しくなります。
風が生きている感じがする。


のんびり勉強しつつ、
のんびりお昼を食べつつ、
のんびりラジオや音楽を聞いて、
のんびりお昼寝をして。


絵に描いたような休日でした。





我が家は休日は基本的にテレビをつけません。



朝起きると、
東京FMがラジオから流れてる。


だから、朝ご飯を食べる時にラジオが流れてると、


あ、休日だ。って感じます。



ラジオって、
世話しなく色が移り変わる液晶より、
時間がゆっくりな気がする。


せっかくのあったかい休日だからと、
ママンがsun teaを作ってくれました。


ガラスのピッチャーに水とteaバックを入れて、
日光に4時間くらい当ててゆーっくり出す。




十分に色が出たら、冷蔵庫で冷やしてグラスに注いで出来上がり。


水だしのアイスティーです。




お湯でアイスティー作ると濁っちゃうけど、
これなら濁らないし、口当たりがびっくりするぐらい柔らかくて、おいしいです。


あたしは初めて飲んだと思っていたら…



きみたちが小さい頃は、夏によく作ってたのよー


だって。




香りのいいアールグレイで作るのがおすすめ。

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